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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 工学研究科 建築学専攻 人間生活環境デザイン論

人間生活環境デザイン論

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科目ナンバリング
  • G-ENG04 5B035 LJ74
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
配当学年 修士
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 火2
教員
  • 神吉 紀世子(工学研究科 教授)
授業の概要・目的 都市・地域の生活環境は、人間活動と環境との動的相互作用によって生成されるものである。そこには、機能・性能から価値・意味まで多層に及び、時と共に推移していく複雑な関係が見出される。魅力的な場所の形成をめざして展開してきた、建築行為、生活文化の継承展開、環境との共存関係の形成等、様々な切り口でおこなわれる人間活動と環境の関係性の再構築・最価値化を可能にする統合的デザインの在り方を考察する。とりわけ、従来の都市・地域計画が機能配置への特化と部門計画別の部分目的化を内包したシステムに固定化し、柔軟で豊かな人間と環境の関係を扱うことに成功してこなかったこと、その結果、環境の均質化、意味の喪失、多様な価値づけへの連動の不足を招いてきたことを意識し、将来の新たな都市・地域計画の在り方についてとりあげる。建築や都市・地域空間の形成原理を解読するとともに、人間活動と環境の多層性を解読する取り組み、解読された関係からの具体的な都市・地域づくり、景観デザイン、コミュニティ・デザインへと導く取り組みに着目し、これまでの都市計画・農村計画の実績を再評価し、今後の社会における住み心地のよい魅力的な環境をデザインする理論と可能性と発展方向について講述する。
到達目標 主としてこの半世紀の都市・農村におけるまちづくり・地域づくりの実績史を把握する。さらに、都市の拡大および縮小の傾向、農山漁村地域の都市化および衰退の傾向、各地の人口や世帯の変動等、従来になかった変化が生じつつあるなかで、都市計画・農村計画において求められている新たな展開について、問題意識や各自が積極的提言・アイデアを形成することを目標とする。
授業計画と内容 イントロダクション(1回)
講義の予定、各回講義の位置づけ、当該テーマの研究史等についての説明を行う。

日本の都市・農村におけるまちづくり・地域づくり史とその再評価(6回)
主として日本国内を対象とし、この半世紀に各地で顕著な実績をあげ大きな影響を残したまちづくり・地域づくりの歴史を再構成し考察する。各テーマにおいて重要な役割を果たした都市・地区等の例に着目し、取り組み履歴のトレースではなく、都市・地域空間の実際からみた拝啓と実績を考察する。とりあげるテーマは次を予定している:
(1)都市のかたち(継承する・微修正する・抜本変更する)とその形成手法の地域史(2)公害・環境再生・エコロジカルなまち
(3)地域コミュニティとその自立・参加型まちづくり
(4)歴史・文化遺産の保全、リビングヘリテージ、成功と課題
(5)人口減少と向き合う・低密度地域・離村・回復・地域の持続力
(6)取り組みのサステイナビリティ、乱開発・事業中止・撤回、環境破壊事例地の将来を考える

都市・地域のあり方と計画制度の見直し(2回)
現在行われている都市・地域空間の計画の見直しに関して行われている議論と、変革にむけたロードマップ上の課題を考察する。(土地利用・都市計画制度の見直しにおける主な論点、都市と農村の関係、粗放的空間管理のアイデア、将来像とその実現プロセスのアイデア等)

各国のまちづくり・地域づくりの展開(5回)
世界的にみれば急速な市街地拡大・人口増加が進んでいる。また、人口規模が安定している地域でも、さらなる地域再生の必要やそれらに伴う市街地拡大の発生がみられる。都市・地域はどのような姿にむかっているのか。日本とは異なる諸条件の地域での生活環境形成の取り組まれている状況と課題・可能性を考察する。
(1)アジアのメガ・シティにおける住宅開発事業の課題と将来像(タイ)
(2)農村集落自治とその連携による景観保全(インドネシア)
(3)重工業地帯の環境再生事業と地域活性化(ドイツ・イギリス)
(4)空地・緑地の自然復元デザインと文化的景観(ドイツ等)
(5)環境負荷の削減と地域活性化

ディスカッション(1回)
講義テーマの中から論点を選び、都市・地域空間の構成・管理パラダイムの転換について、将来課題の抽出、提言のまとめと議論を行う。
成績評価の方法・観点 レポートによる(期間中、2回実施の予定)
履修要件 特に定めない。
授業外学習(予習・復習)等 適宜指示する
教科書
  • 教科書は使用しない。各講義ごとに参考図書・論文・資料を講義中に紹介・参照する。
参考書等
  • 講義資料を配布する。