宇宙電波工学
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科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・後期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
配当学年 | 修士 |
対象学生 | 大学院生 |
使用言語 | 日本語及び英語 |
曜時限 | 火3 |
教員 |
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授業の概要・目的 | 宇宙空間で運用している人工衛星に関し、そのおかれている環境とその環境が衛星に与える影響、そして、その影響を少なくするための衛星設計について、主に、電波工学的な観点から述べる。特に、電源、通信などの衛星を構成するハードウエアと、それらに対する宇宙環境からの影響などについて触れ、将来の人類生存基盤としての宇宙空間で、電波・情報・通信技術がどのように活かされているかについて講述する。 |
到達目標 | 宇宙における電波・情報・通信技術やそこに関わる理論体系に触れ,それらが具体的にどのように利用されているか を知り、知識を実際の「もの」に活かしていく方向性を自ら見いだすことのできる考え方を身につける |
授業計画と内容 | 人工衛星がおかれる宇宙環境(5回) 人工飛翔体が置かれる宇宙空間の環境状況、「プラズマ・中性大気」、「放射線」、「帯電」などについて解説し、それらが、人工飛翔体にあたえる影響についてまとめる。 人工衛星の電源(2回) 人工衛星の電源システム、および、利用されるエネルギーソースについて講述する。 人工衛星における電磁適合性(1回) 人工衛星においても地上機器と同様、電磁適合性の考え方が重要である。ここでは、具体例をあげながら人工衛星において行われている電磁適合性の考え方を述べる。 人工衛星における熱設計(2回) 宇宙空間では熱を輻射でしか逃がすことができないため、人工衛星内部の温度を機器が機能するために保証する熱設計は重要である。ここでは、人工衛星の熱設計の考え方について講述する。 通信(2回) 人工衛星における地球との通信手法、回線設計などについて講述する。また、コマンド体系の考え方についても述べる。 人工衛星の姿勢制御(1回) 人工衛星の姿勢制御方法について概説する。 宇宙開発とロケットの誕生(1回) 宇宙開発では必須のテクノロジーであるロケット技術の誕生について歴史的に振り返り、技術開発研究についてもつ研究者の意識と責任について考える。 フィードバック(1回) 定期試験後のフィードバック期間に、電子メイルにて質問を受け付け、回答することによりフィードバックを行う。 |
成績評価の方法・観点 | 11回以上の講義出席を必須とした上で、出席点、および、期末試験点数の合計点で評価。ただし、各点数の比率は4:6とする。 |
履修要件 | プラズマ物理学、電磁気学、電波工学、電子工学 |
授業外学習(予習・復習)等 | 講義後に、講義ノートを整理しておくこと。 |
教科書 |
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参考書等 |
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