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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 教育学研究科 【修士】高等教育学コース 高等教育方法演習B

高等教育方法演習B

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科目ナンバリング
  • G-EDU50 56363 SJ47
開講年度・開講期 2020・後期
授業形態 課題演習
配当学年 修士
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 火2
教員
  • 松下 佳代(高等教育研究開発推進センター 教授)
授業の概要・目的 この授業科目は、高等教育における教授・学習の方法について、理論的検討と事例研究を通じて、この分野で研究を進めるための基礎となる知識と能力を獲得・形成することを目的としている。今年度は、昨年度に引き続き、「分野固有性と汎用性という観点から、学士課程教育における知識・能力の形成と評価について考える」をテーマに授業を進める。
現在の大学教育においては、ユニバーサル化、社会の流動化、情報化などを背景に、汎用的能力の育成が大きな課題とされている(例えば、アメリカのAAC&UによるEssential Learning Outcomes、文科省による学士力、日本学術会議の分野別参照基準など)。だが、それと分野固有の能力との関係については、多様な捉え方がなされてきた。松下(2019)は、汎用性を「分野固有性に依らない汎用性」「分野固有性を捨象した汎用性」「分野固有性に根ざした汎用性」「メタ分野的な汎用性」という4つのタイプに分類することを提案している。
今年度の授業では、この分類を手がかりに、それぞれのタイプについて理論的検討と事例研究を深める。分類自体の妥当性も検討の対象とする。
後期は、主に2つの学習活動を行う。①前期の授業内容、および後期初めの「国際フィールドワーク演習」の成果をふまえて、汎用的能力の育成に向けたミネルヴァ大学のカリキュラム・授業・評価についての検討を深め、日本の大学においてそこから何が学べるかを提案する。②他の事例も参照することによって、「分野固有性に根ざした汎用性」や「メタ分野的な汎用性」についても検討する。事例としては、前者については、ワインバーグを中心とするStanford History Education GroupのCivic Online Reasoningの取組、後者については、国際バカロレアDP(ディプロマ・プログラム)のTOK(知の理論)、日本学術会議の分野別参照基準などが考えられる。
前期の「高等教育方法演習A」とあわせて受講することが望ましい。

到達目標 ・分野固有性と汎用性という観点から、大学教育におけるカリキュラム・授業・評価の理論と実践、現状と課題を理解する。
・研究テーマの設定から研究発表・論文化までのプロセス全体を協働で行う能力を身につける。
授業計画と内容 後期は、グループを編成して、上記のテーマについてのサブテーマを設定し、事例研究を行う。研究成果は、大学教育研究フォーラム、大学教育学会等の場で発表し、論文化をめざす。
グループプロジェクトに必要な知識等に関する講義を授業者が行うとともに、学期中3回程度、各グループに研究の進捗状況を報告してもらい、問題点や課題を参加者間で議論する。
15回の授業計画は以下の通り。
第1回 イントロダクション
第2回 前期の成果報告
第3・4回 国際フィールドワークの成果報告(日本の大学教育への示唆)
第5・6回 知識・能力における分野固有性と汎用性を捉える枠組み、および各事例について(主に講義)
第7・8回 グループ編成とテーマ決定
第9~12回 グループワーク、研究進捗状況の報告とディスカッション
第13回 研究成果発表とディスカッション
第14回 研究成果発表とディスカッション、まとめ
第15回 レポートへのフィードバック(授業外で個別に実施)
成績評価の方法・観点 【評価方法】
グループワークへの参加、レポート(自グループのテーマに関するもの)によって総合的に評価する(グループワークへの参加:50%、レポート:50%)。グループワークに対しては授業期間中にフィードバックを行い、レポートに対しては「試験・フィードバック期間」外に個別にフィードバックを行う。なお、評価は到達目標に即して行う。
【評価方針】
到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。
履修要件 ・英語の専門文献を読解・解釈できる能力
・前期「高等教育方法演習A」の内容についての理解

授業外学習(予習・復習)等 ・各グループは、それぞれのサブテーマを設定し、事例を選び、事例研究を進める。
・各グループは、グループワークの進捗状況に関する資料を準備する。
・各グループは、他のグループおよび教員からのコメントを受けて、自分たちの発表内容を再吟味し、最終的な研究成果をまとめ、対外的な研究発表に臨む。
・受講者は、グループワークを振り返って、レポートを作成する。さらに、レポートに対する教員からのフィードバックを受けて、レポートを修正、再提出する。
教科書
  • Building the intentional university: Minerva and the future of higher education, Kosslyn, S. M., & Nelson, B., (The MIT Press), ISBN:978-0262536196
参考書等
  • ワインバーグ, S. (2017) 『歴史的思考―その不自然な行為―』(渡部竜也監訳)春風社. (ISBN: 978-4861105555) Stanford History Education Group. (n.d.). Civic Online Reasoning. (https://cor.stanford.edu/) 国際バカロレア機構 (2014)『「知の理論」(TOK)指導の手引き』. (https://www.ibo.org/contentassets/93f68f8b322141c9b113fb3e3fe11659/tok-guide-jp.pdf) その他、授業中に紹介する。