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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 教育学研究科 【修士】教育文化学コース 教育社会システム論

教育社会システム論

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科目ナンバリング
  • G-EDU48 57261 LJ45
  • G-EDU48 57261 LJ47
開講年度・開講期 2020・前期集中
授業形態 特論
配当学年 修士
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 集中
教員
  • 山田 哲也(非常勤講師)
授業の概要・目的 本講義では、「不平等・格差問題と教育」というテーマに則して近年の教育社会学的な研究が明らかにしてきた知見について学ぶ。教育の果たす社会的機能に着目して全体社会における教育システムの位置づけを確認したうえで、(1)都鄙関係、(2)保護者の社会経済上の地位(SES)、(3)ジェンダー規範のそれぞれの観点から、不平等・格差をめぐる問題について論じてゆく。これらのトピックについて学んだうえで、規範的な議論と経験的なデータに基づく研究との接点を探るべく、日本では2000年代以降に社会問題化した「子どもの貧困」をめぐる問題と、グローバリゼーションと教育というトピックについて議論する。本授業の目的は、グローバル化と個人化という社会変動過程を背景に展開する、今日の教育をめぐる諸問題を社会学的な視座から理解することにある。講義を中心としつつ、議論やワークの時間を一部組み込みながら理解を深めてゆきたい。
到達目標 ・教育という営みの特質とそれが果たす社会的な機能という観点から、不平等・格差をめぐる諸問題について理解する。

・社会調査に基づく経験的な研究が、(明示的にあるいは暗黙のうちに)いかなる規範を前提としているのかという観点から、研究の知見やその含意を批判的に検討できるようになる。
授業計画と内容 基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進み具合や参加者の関心に応じて順序や同一テーマの回数、テーマ構成を変えることがある。

1. イントロダクション
2. 教育とモビリティ(1)──二つの「移動」と教育
3. 教育とモビリティ(2)──「ローカル・トラック」論・再考
4. 保護者の願いは何をもたらすのか?(1)──ペアレントクラシーの日本的展開
5. 保護者の願いは何をもたらすのか?(2)誰が格差を容認するのか
6. ジェンダー不平等と教育(1)──ジェンダー秩序と教育制度
7. ジェンダー不平等と教育(2)──マクロデータにみる日本の現状と課題
8. 子どもの貧困に抗する学校?(1)──問題の構図を再考する
9. 子どもの貧困に抗する学校?(2)──学校に何ができる/できないのか
10. グローバル化が提起する課題(1)──PISAが学校に与えたインパクト
11. グローバル化が提起する課題(2)──国境を越える正義の構想と教育
12. 「教育の福音」論を問い直す(1)──教育コミュニケーションの不確実性
13. 「教育の福音」論を問い直す(2)──〈教育〉装置の領有をめぐる葛藤
14. 機能システムと格差・不平等問題
15. 総括とフィードバック
成績評価の方法・観点 【評価方法】
平常点(出席・議論等への参加)60%+最終レポート40%

【評価方針】
到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 授業内で提示する資料・関連論文はしっかり読むこと。
参考書情報に示す文献は、可能な範囲であらかじめ通読しておくことが望ましい(そのうえで疑問点等をメモしておくとなお良い)
教科書
  • 講義用資料(プリント等)を配付する。
参考書等
  • 社会の教育システム, N・ルーマン, (東京大学出版会), ISBN: ISBN:4-13-010098-X
  • ルーマンの教育システム論, 石戸教嗣, (恒星社厚生閣), ISBN: ISBN:4-7699-0921-7
  • 〈教育〉の社会学理論, B・バーンスティン, (法政大学出版局), ISBN: ISBN:978-4588099489
  • グローバル化・社会変動と教育1 市場と労働の教育社会学, ヒュー・ローダーほか, (東京大学出版会), ISBN: ISBN:978-4-13-051317-3