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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 文学研究科 日本語授業 8931016メディア文化学(特殊講義)

8931016メディア文化学(特殊講義)

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科目ナンバリング
  • G-LET37 68931 LJ36
開講年度・開講期 2020・後期
単位数 2 単位
授業形態 特殊講義
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 金2
教員
  • 研谷 紀夫(非常勤講師)
授業の概要・目的 歴史的な事象と関係する場所や空間にはその出来事に関する記憶と記録が様々なかたちで伝わっています。それは博物館、図書館、文書館、資料館、記念碑などの形として遺されているものもあれば、式典・儀礼や語り伝えなど、固定されていない形としても伝わっています。そして現代はそれらの記憶や記録が「デジタルヘリテージ」とよばれるようなインターネット上のコンテンツとして遺されるようにもなってきています。

本講義では歴史的出来事や文化的な事象と関わり合いを持つ場所の中で、ある種の権威や尊厳を保ちながら、非日常的なスペクタクルを
形成している場所や空間をとりあげていきます。そして、これらの場所や空間においては、どのような形で歴史や文化に関する記憶や記録が遺され、さらにサイバースペース上においては、映像や写真などのビジュアル資料を用いてどのようにその記録が伝えられているかを考察します。そのことによって特定の場所にまつわる記憶と記録が時空間を越えてどのように継承されていくかについて考えを深めていきます。

具体的には、本講義で扱う内容は3つの大きなテーマで構成されますが、まず第1部では近代国家が首都の中心に設立した代表的MUSEUM、LIBRARY、ARCHIVEを題材とし、次の第2部では「負の記憶」と呼ばれる戦争や事故、自然災害などが起きた場所をとりあげます。そして第3部では日本の歴史や文化と関係する場所や空間について考察を進めます。
到達目標 世界にある様々な「場所」と「記憶や記録」の関係を理解するとともに、それらに関する写真や映像に関する資料がインターネット上で公開されている現状を捉えます。その上でそれらが社会の記録と記憶の継承にどのような役割を果たしていくかについての考えを深めることを目標とします。
授業計画と内容 第01講:イントロダクション
第02講:ルーヴルにみる「王家と国家の記憶」とデジタルヘリテージ
第03講:大英図書館と米国議会図書館の拡大にみる知識の標準化
第04講:米国国立公文書館とウィキリークスの対比にみるグローバル社会と記録のありか
第05講:震災をめぐる神戸と東北の記憶と記録
第06講:911テロとニューヨークロワータウンの復興記録
第07講:広島の原爆をめぐる記憶と記録の葛藤
第08講:中間のまとめ
第09講:ホロコーストの記録と映画・映像メディア
第10講:難民・移民の負の記憶とインスタレーション
第11講:産業・企業の事故と負の記憶1(福知山線脱線事故を中心に)
第12講:産業・企業の事故と負の記憶2(水俣・チェルノブイリ・福島を中心に)
第13講:近代天皇像の形成にみる場所と空間の記憶
-宮内公文書館のデジタルヘリテージを中心に-
第14講:地図に眠る都市と文化の記憶と記録(アナログマップからデジタルマップへ)
第15講:まとめ
成績評価の方法・観点 ・出席(50点)と授業でのコメントシートやレポート(50点)により評価する。
・レポートについては毎回関連するネット上のデジタルヘリテージを閲覧しワード1枚程度にまとめる課題が出される。
・4回以上授業を欠席した場合には、単位を認めない。
・独自の工夫が見られるものについては、高い点を与える。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 あらかじめ示した内容について予習し、授業後に課題が提示された場合は提出すること。
参考書等
  • デジタルアーカイブにおける「資料基盤」統合化モデルの研究, 研谷紀夫, (勉誠出版), ISBN: ISBN:4585104429
  • 時代の目撃者―資料としての視覚イメージを利用した歴史研究, ピーター バーク , (中央公論美術出版 ), ISBN: ISBN:4805505486
  • ミュージアムと負の記憶―戦争・公害・疾病・災害:人類の負の記憶をどう展示するか, 竹沢 尚一郎, (東信堂 ), ISBN: ISBN:2015
  • 記憶の場―フランス国民意識の文化=社会史, ピエール・ノラ、谷川 稔 (監訳), (岩波書店), ISBN: ISBN:4000225197