コンテンツに飛ぶ | ナビゲーションに飛ぶ

  • 日本語
  • English
 
現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 文学研究科 日本語授業 7431007地理学(特殊講義)

7431007地理学(特殊講義)

JA | EN

科目ナンバリング
  • G-LET31 67431 LJ39
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 特殊講義
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 金3
教員
  • 山村 亜希(地球環境学舎 教授)
授業の概要・目的  現在の景観は、長きにわたる自然と人間との相互作用の結果である。歴史的建造物や遺跡が眼前になくても、景観にはその地域固有の歴史と地理が刻印されている。このような歴史地理学の視角を前提として、本授業では、現在の都市景観の中に歴史地理の痕跡を見出し、その特性を考える。
 この授業は、現代の地域の「前史」を知識として知ることをゴールとするものではない。現代の諸地域がどのような特性を持っているのか、その地域性の形成要因・メカニズムとは何かといった、地域を探求する視点・方法を身につけることを目的とする。
 授業では、①戦国~近世初期の都市景観を復原し(景観復原図の作成)、②その後の(主に近代以降の)景観変化を地図上で見出し(新旧地形図の読図)、③現地を歩いて、現在を規定する過去の空間構造と地域性を考察する(巡検・景観観察)。いずれも歴史地理学のオーソドックスな方法である。
 以上より、本授業では、畿内・その近国の戦国~近世初期(16~17世紀)の都市(城下町・港町)を事例として、①景観復原図の作成、②読図、③巡検の方法で、その後身である現代の都市景観にアプローチする。①については、文献史料や絵図等の歴史資料を提示しその史料批判を講義するので、それをふまえて受講生自身が景観復原図を作成する。その復原図を元に、戦国~近世初期の歴史的意義や地域的特性について講義を行う。②については、明治から大正、昭和、平成の地形図をもとに、受講生が読図を行い(人数に応じてグループで)知見を発表する。それを総括しつつ、空間構造の変遷と立地環境の変化について講義を行う。これらをふまえて、休日を使って、実際に現地に赴いて③の巡検を行う。
 このように本授業は、実習的要素が多い。地図を作り、読み、歩くという人文地理学の基礎的な3つの実践を通じて、歴史地理学の醍醐味と地域の多様性を実地で学んで欲しい。
到達目標 歴史地理学の視角を理解し、①文献・絵図・発掘調査等の多様な資料を適切に活用した実証的な景観復原と、②地形図の読図と比較地誌的な考察、③巡検といった地理学の実践ができるようになる。それとともに、人文地理学の発想力・想像力を身につける。
授業計画と内容 各地の調査成果や巡検先の博物館の特別展・企画展、授業の進捗状況に応じて、順番の変更や対象地の変更の可能性もある。巡検の日程は初回で受講生の都合を聞き、2回目の授業で決める。

第1回:授業の概要説明、歴史地理学の視角と方法
第2~3回:城下町を歴史地理学から考える
第4~6回:琵琶湖岸の城下町と港町(膳所・堅田)
第8~13回:明智光秀と丹波の城下町(福知山など)
第14回:まとめ・巡検知見の討論
第15回:フィードバック
成績評価の方法・観点 期末レポート(40%)
平常点:コメントペーパー、景観復原図作成、読図、巡検レポート(60%) 
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 授業で指示する景観復原図の作成、新旧地形図の読図は、授業時間内に終えられなかった場合、翌週までの宿題となる。巡検の感想を撮影した写真を含めてまとめてレポートとして提出することが、復習となる。巡検までに、指示した参考文献等を読んでくると理解が深まり予習となる。