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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 文学研究科 日本語授業 5531003宗教学(特殊講義)

5531003宗教学(特殊講義)

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科目ナンバリング
  • G-LET07 65531 LJ34
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 特殊講義
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 水4
教員
  • 杉村 靖彦(文学研究科 教授)
授業の概要・目的  「ニヒリズムという問題には、宗教だけからも哲学だけからも―少なくとも従来、宗教を哲学から区別する、宗教の本質的な立場と見なされているところだけからも、哲学と宗教を区別する、哲学の本質的な立場とされているところだけからも―解決され難いものが含まれている。」
 自らの宗教哲学の出立点について、かつて西谷啓治はこのように述べていた(「私の哲学的発足点」(1963))。哲学がその根底から問いただされ、宗教がその根底から問いただされる中、双方の問いの接触面において展開される新たな様式の思索。そこに今日の宗教哲学のもっとも先鋭的な姿があり、その困難と課題がある。
 だが、そのような思索は、従来の宗教の語彙にも哲学の概念にも根底的な変動と転換を迫るはずである。はたしてそれは、どのような言葉によって表現されうるのか。その「ポエティクス」を探究していかねばならない。そのためには、哲学と宗教、さらには文学において、語りえない事柄を表現にもたらすために開拓されてきた言語の変容と創造の技法を探査し、その意義と効力を吟味していく必要がある。
 以上のような問題意識の下で、本講義では、「語りえないものを語る」営みのポエティクスの諸相について、思想史的な流れをたどりながら考究していきたい。
到達目標 1.「宗教哲学」と呼ばれる思索様式とその今日的課題に触れ、そこから自ら思索していく上での基礎となる見識を身につけ、自らの問いを形成するための端緒とする。

2.個々の思想家や思想的立場についての歴史的研究を、哲学的・宗教哲学的な思索へと連関づける仕方を学び、それを自らの学習や研究に役立てられるようになる。
授業計画と内容 以下の諸テーマについて、一つのテーマ当たり2,3回の授業を充てて講義する。
(「特殊講義」という、教員の研究の進展を直接反映させることを旨とする授業であるので、1回ごとの授業内容を細かく記すことはしない。また、以下の諸テーマにしても、細部については変更の可能性がある。)

1.宗教/哲学の「ポエティクス」―問題設定と展望(第1回~第3回)
2.「否定神学」的思索―その由来と現代的諸変奏 (第4回~第6回)
3.告白しえないものの告白―悪を表現する言葉とその象徴的資源(第7回~第8回)
4.一度も現実化したことのない過去ー「痕跡」と「残余」をめぐる諸考察(第9回~第11回)
5.言葉が言葉する/身体が身体化するー身体性のポエティクス(第12回~第14回)
6.総括(第15回)

なお、最後の授業は、本学期の講義内容全体をめぐる質疑応答と議論の場とし、講義内容の受講者へのフィードバックを図る。
成績評価の方法・観点 学期末のレポートにより、到達目標の達成度に基づいて評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 初回の授業の際に文献表を配布するので、自らの興味に応じていくつかのテクストを選んで精読し、自らの問いを携えて授業に参加できるように準備してほしい。また、各回の授業の後は、その回に扱った文献に目を通し、自分の思考を触発した部分を中心に、理解した事柄を自分の言葉でまとめ直すようにしてほしい。