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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 文学研究科 日本語授業 5331002日本哲学史(特殊講義)

5331002日本哲学史(特殊講義)

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科目ナンバリング
  • G-LET05 65331 LJ34
開講年度・開講期 2020・後期
単位数 2 単位
授業形態 特殊講義
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 水5
教員
  • 上原 麻有子(文学研究科 教授)
授業の概要・目的  本講義では、田辺元が最晩年に初めて研究テーマとした芸術哲学を取り上げ、感情と哲学関係という問題とあわせて検討することを目指す。科学哲学から出発した田辺の研究には、「感情」について詳細に論じた形跡はない。しかしあえて、近代哲学的な意味での「芸術」という領域に固有な「感情」を、田辺において問うことにする。田辺が重要な課題として芸術と理性の内的葛藤という問題を検討した芸術論において、感情はどのように関連してくるのかという仕方で問いを呈示してみたい。というのも『ヴァレリイの芸術哲学』(1951年) および『マラルメ覚書』(1961年)で論じられた、「象徴」と「言語」、「論理」の連関を検討することにより、「感情」の問題を探ることは可能であると考えられるからである。講義では、主にこの二著を題材とし、田辺の芸術哲学における感情と哲学の問題を探るとともに、この最晩年期の哲学の特徴を明らかにする。
到達目標  田辺哲学の基本的な特徴と問題を理解する。その上で、なぜ田辺が最晩年期に芸術哲学に関心を向けたのか、彼の哲学構築過程から見る経緯やその他の意義について理解を深める。さらに、芸術哲学の内実に迫り、影響を与えたカント、ライプニッツ、ハイデガー等の哲学から田辺がそれをいかに摂取したかについても確認する。そして、芸術と理性の内的葛藤、および感情と哲学という問題を田辺がどのように考えたのか、関わってくる要素を整理し明確にする。
授業計画と内容 以下のような課題を通して考察を深めてゆく。各課題に充てる予定の回数を、【 】内に示しておく。
① ガイダンス―趣旨説明(田辺哲学の概要と特徴。授業計画。)【1回】
② 田辺哲学の展開:【1回】
③ 芸術哲学に取り組んだ動機:『ヴァレリイの芸術哲学』をてがかりとし、田辺のカント美学への批判、ヴァレリー詩学への批判について検討する。【4回】
④ 芸術哲学の発展:『マラルメ覚書』をてがかりとし、田辺のハイデガー哲学との対決について検討する。【3回】
⑤ 感情と象徴の問題:芸術と宗教の関係から検討する。【1回】
⑥ 感情と哲学、芸術と理性の内的葛藤【4回】
⑦フィードバック【1回】
成績評価の方法・観点 平常点50%と後期末のレポート試験50%による。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 講義を参考とし、自らの研究課題について思索を深める。
教科書
  • 毎回の授業で、講義の資料(要旨・参考文献)を配付する。