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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 農学部 資源生物科学科 生態情報開発学

生態情報開発学

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科目ナンバリング
  • U-AGR01 3A234 LJ78
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
配当学年 3回生
対象学生 学部生
使用言語 日本語
曜時限 金3
教員
  • 日本 典秀(農学研究科 教授)
授業の概要・目的 病害虫による農作物の損失は甚大であり、日本での調査によれば穀物、野菜、果樹で化学合成農薬を使用しない場合の減収率は20~100%にも達し、さらに得られた収穫物の品質低下ももたらす。世界人口77億人のうち8億人以上が飢餓状態にあるとされるなか、安全かつ安心な食料の供給は極めて重要である。その一方で、病害虫防除に向けた農薬の過剰使用は、農業生態系における生物多様性への悪影響を通じて土着天敵などによる害虫の抑制という生態系サービスを著しく損なうという副作用をもたらしかねない。同時に、一部の病害虫では薬剤抵抗性の発達による農薬の効果低下という深刻な問題が生じており、これが農薬の過剰使用を助長しかねない状況にもなっている。このため、“第二の緑の革命”を目指して、新しい技術を用いた革新的植物保護技術の開発が進められている。
 本授業では、これらの背景や現状を紹介すると共に、総合的病害虫管理(IPM)の概念の理解を深める。さらに、農業生態系の中における生物間相互作用を利用した害虫防除技術について概説する。あわせて、その他の害虫防除手段を組み合わせることによって生態系への負荷の少ない、持続可能な作物保護の重要性や方法論についての理解を進める。
到達目標 総合的病害虫管理(IPM)の理解を通じて、生態系の保護の重要性や食料安定供給と安心に向けた作物保護の在り方について考察できる。
授業計画と内容 1. 農生態系の概観:露地栽培
2. 農生態系の概観:施設栽培
3. 昆虫・ダニ類の生活史とそれに関わる環境要因
4. 昆虫・ダニ類の移動・分散
5. 農業害虫の生態と特徴
6. 薬剤抵抗性の発達
7. 害虫防除手段と総合的病害虫管理(IPM)
8. 害虫防除に用いられる天敵昆虫・ダニ類
9. 生物的防除1:伝統的生物的防除
10. 生物的防除2:放飼増強法
11. 生物的防除3:保全的生物的防除
12. 新たな物理的防除手段
13. 生態学・遺伝学と害虫防除
14. 持続可能な農業害虫防除技術の確立に向けて
期末テスト
15. フィードバック:講義内及び講義時間外に受講生から出された質問などをもとに、不明瞭な点などを復習するとともに、次の学習に活用する能力を養成する。受講生からの講義時間外における質問等についてはメールもしくは訪問などを通じて随時受け付ける。
成績評価の方法・観点 出席状況、講義への積極的参加、小テストならびに期末試験の成績に基づいて総合的に評価する。評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の[評価基準及び方針]による。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 各講義時間の最後に次週講義の内容を予告するが、予習以上に重要なのは復習である。不明点は質問を受け付けるので、メールもしくはオフィスを訪問して、積極的理解を深めること。
教科書
  • 必要なプリントを適宜配布する。
実務経験のある教員による授業
  • 分類:

    実務経験のある教員による実務経験を活かした授業科目

  • 当該授業科目に関連した実務経験の内容:

    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 研究員

  • 実務経験を活かした実践的な授業の内容:

    法令に基づく病害虫防除に関する組織や防除体系について学ぶと共に、実践的な生物的防除技術について学習する。

関連URL
  • http://www.eco-inf.kais.kyoto-u.ac.jp/