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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 農学部 資源生物科学科 育種学I

育種学I

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科目ナンバリング
  • U-AGR01 3A212 LJ78
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
配当学年 3回生
対象学生 学部生
使用言語 日本語
曜時限 火2
教員
  • 那須田 周平(農学研究科 教授)
授業の概要・目的 農耕の開始以来、人類はより良い作物を求めて植物と関わり続けてきた。育種(品種育成)は人類による植物の遺伝的改変と捉えることができる。作物栽培における育種の役割の理解、ならびに作物改良の原動力となる生物の遺伝情報の改変と選抜に関する基礎的知識の習得を目指す。
到達目標 育種では「遺伝的変異を創出し、選抜し、固定する」操作を繰り返す。生物はこれと同じ単純な過程を繰り返して、地球上に多様な生物相を産み出した。すなわち、地球上に多様な生物種が存在すること自体が、生物が「進化」することができるポテンシャルを示している。育種は、その生物のポテンシャルを利用する。このため、育種学Ⅰでは、「進化」の理解に必要となる遺伝多様性と選抜の機構の理解を目指す。
授業計画と内容 育種学Ⅰ
1. 農耕の起源を野生種の栽培化メカニズムから理解する
2. 育種の基盤を理解するために、生物が進化するメカニズムについて考えてみる。
3. 進化に働く自然選抜と育種の人為選抜の違いを比較してみる。
4. 生物の進化や育種に必要となる遺伝的多様性が産み出される仕組みを理解するために、減数分裂と遺伝的組換のメカニズムを紹介する。
5. 自殖性作物を例に挙げて、実際の育種における変異の選抜と固定を説明する。
6. 他殖性作物の選抜と固定を自殖性作物と比較して、繁殖様式の違いが育種操作において重要であることを理解する。
7. 雑種優勢(ヘテロシス)育種の原理と利用を説明する
8. 自殖性作物にヘテロシス育種を適用するために必要な雄性不稔を解説する
9. 統計的手法を用いた量的形質の遺伝解析が育種に不可欠となる理由を解説する
10. 突然変異が誘発されるメカニズムを解説し、誘発突然変異を用いた育種を紹介する。 
11. 栄養繁殖性作物の育種法を解説し、実際の育種の例を紹介する。
12. 組織培養を利用した半数体育種ならびに遠縁交雑を解説し、これらの技術の育種的利用価値を考察する。
13. 遺伝資源の保全について説明するとともに、その利用についての国際的な制約を解説する。
14. 遺伝子組換え技術とゲノム編集の原理を説明し、育種へ利用する場合の留意点を考察する。
<<期末試験>>
15. フィードバック
期末試験の返却と解説を行う。
成績評価の方法・観点 評価基準及び方針については、当該年度農学部学生便覧記載の「評価基準及び方針」による。講義時のミニテストならびに期末試験の素点(100点満点)に基づいて評価する。
履修要件 大学受験レベルの「生物」を習得していること。受験で生物を選択していない場合は、全学共通科目の遺伝学を予め履修することが望ましい。また、必須ではないが、生物統計学などデータ処理に必要な内容を理解していれば理解が深まる。
授業外学習(予習・復習)等 より深い理解に繋がるように参考となる資料や図書を適宜紹介するので、復習や予習に活用する。講義中の疑問点は次回の講義時に補足説明を加える。
教科書
  • 講義資料はプリントとして配布する
参考書等
  • 植物育種学, 鵜飼保雄, (東京大学出版会), ISBN: ISBN:4-13-072101-1
  • 品種改良の世界史, 鵜飼・大澤, (悠書館), ISBN: ISBN:978-4-903487-41-0
  • 植物品種改良への挑戦, 鵜飼保雄, (培風館), ISBN: ISBN:4-563-07793-3