地質工学
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科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・前期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 火3 |
教員 |
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授業の概要・目的 | 講義とレポート課題によって,エネルギーや社会インフラ関連の岩盤構造物建設分野,地質防災分野,および金属鉱物・化石燃料・シェールガス/オイル・メタンハイドレードを始めとする資源開発分野における地質工学の役割,地殻と岩盤の調査・試験・計測・情報処理の方法と評価法についての理解を図る。このためには地質学一般の知識も必須となるので,地質図学,鉱物学,地球化学,構造地質学,地球統計学,資源地質学などの基礎についても概説する。 |
到達目標 | 資源開発分野や社会基盤工学分野への地質工学の貢献,および地殻と岩盤の調査・試験・計測・データ解析に関する原理,方法,評価法について理解できる。 |
授業計画と内容 | 第1回 序論:授業計画,地質工学の基本的概念 第2回 地質調査法と岩盤分類:地質調査段階区分,地質調査法,岩盤分類,ルジオンマップの作成 第3回 地質図判読と地質図学:地質図学概論,地質平面図と断面図の作成法 第4回 地質情報解析:地球統計学の基礎,地質データの空間分布のモデル化 第5回 地形情報解析:地形解析,空中写真を用いた活断層地形と地すべり地形の判読 第6回 風化プロセスと地質災害:岩石鉱物の地球化学,風化プロセスと生成物,風化関連の地質災害 第7回 岩盤不連続面解析:不連続面の調査・評価・モデル化・解析,方向データの統計処理 第8回 地質構造解析:ステレオネット等を用いた地質構造解析法,小断層解析による応力場の推定 第9回 岩盤物性の計測(1):岩盤構造物安定性評価のための変形,強度などの計測法 第10回 岩盤物性の計測(2):透水性に関する現地計測法と室内試験,CCSの原理 第11回 斜面の安定性解析と地盤・岩盤改良:斜面の安定性評価のための限界平衡解析・安全率計算,および軟弱岩盤や地盤の強度増加法,高透水性岩盤の遮水法 第12回 地質流体流動の物理:地質と透水性,透水性の支配要因,流動のモデル化法,熱輸送と地中熱利用 第13回 水質化学:平衡論および反応速度論に基づく水-岩石反応,物質移行,水質特性の理解 第14回 資源地質学:石油・天然ガス・石炭鉱床,シェールオイル・ガス,ガスハイドレートの生成プロセスと地質的特徴,資源量評価 ≪期末試験≫ 第15回 フィードバック:クラシス,個別面談などによる理解不足項目の補足説明 |
成績評価の方法・観点 | 定期試験結果,各レポート課題に対する評点の合計,および授業の平常点を総合し,100点満点で成績を評価する。試験点とレポート点の重みは7:3程度であるが,状況に応じて適宜変更する。 |
履修要件 | 「地質工学入門」(2回生後期科目)の履修を前提とする。 |
授業外学習(予習・復習)等 | 予習は特に必要としないが,復習としてテーマごとのレポート課題には必ず取り組み,課題を解くことで授業の理解を深めること。 |