公共経済学
JA | EN
科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・前期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 木2 |
教員 |
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授業の概要・目的 | ミクロ経済学の基礎概念を習得し,社会基盤プロジェクトの事業評価の理論に関する概念を理解させることを目的とする.このために,ミクロ経済学の基礎概念に関して比較的詳細な講義を行うと共に,市場の機能や経済主体の行動,社会厚生の評価に関する概念を後述する.次いで,市場の失敗について言及し,その対処法に関して説明する.その際,社会基盤の経済学的な特徴に関して解説し,その評価の方法として一般的な費用便益分析に関して説明する. |
到達目標 | ミクロ経済学の基礎概念を習得し,社会基盤プロジェクトの事業評価の理論に関する概念を理解する. |
授業計画と内容 | 概説及び公共の役割(1回)本講義の概略を説明するとともに,公共の役割について説明する. 消費者行動モデル(2回)消費者行動モデルについて詳述する.具体的には,家計の選好,効用,効用最大化行動について説明したあと,需要関数の性質,補償関数,スルツキー方程式,集計需要関数について述べる.さらに家計の厚生測度の種類とその性質について説明する.テキスト2章 消費者行動の演習(1回)上記2回の講義の演習を行う. 企業行動モデル(2回)企業の行動モデルの説明を行う.まず基本的な知識として,技術,生産関数,利潤最大化行動,費用最小化行動について説明する.続いて費用関数と供給関数についてその性質やポイントを詳述すると共に,市場構造と企業の行動について説明する.テキスト3章 企業行動の演習(1回)上記2回の講義の演習を行う. 完全競争市場(1回)完全競争市場について説明を行うと共に,一般均衡分析と部分均衡分析との違い,パレート効率性の考え方について詳述する.テキスト4章 不完全競争市場(1回)独占市場,寡占市場など,不完全競争市場の特徴や,独占が発生する要因と対処策としての規制について説明する.テキスト5章 経済評価の指標(1回)消費者余剰,生産者余剰,社会的余剰,補償変分,等価変分,といった,便益を計測する上で必要となる各種指標について説明する.テキスト7章 外部性(1回)外部性の発生メカニズムやその種類,外部性の内部化方策について説明する.テキスト14.1章 公共財(1回)公共財の持つ性質やサミュエルソン条件について説明する.テキスト6章 市場・外部性の演習(1回)上記5回の講義の演習を行う. 費用便益分析(1回)費用便益分析の考え方について費用や便益の考え方,社会的割引率や評価指標に関して説明し,財務分析との違い,便益の計量化手法に関して詳述する.また技術者倫理の観点からみた,事業評価のあり方について論述する.テキスト8,9章 <<期末試験>> フィードバック(1回)本講義の内容に関する到達度を確認する. |
成績評価の方法・観点 | 定期試験,レポートなどの平常点を総合的に勘案して行う.(定期試験:7-8割,平常点評価:2-3割) |
履修要件 | 計画システム分析及び演習を履修していることが望ましい. |
授業外学習(予習・復習)等 | 事前に教科書の該当箇所を予習することが望ましい. |
教科書 |
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参考書等 |
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