分離工学
JA | EN
科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・後期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 木1 |
教員 |
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授業の概要・目的 | 1)資源エネルギー、環境、資源リサイクル分野で基礎となる分離工学を主として技術的な側面から理解する。 2)化学的分離単位操作である浸出、溶媒抽出法等、物理的分離単位操作である比重分離法、磁気選別等、物理化学的分離単位操作である浮遊選別法等の基礎原理を習得する。 |
到達目標 | 分離工学は資源エネルギー分野で古くから独自に発展してきた専門性の強い学問領域である。本講義では、資源エネルギー分野で発展してきた分離技術を中心に学ぶが、環境、資源リサイクル分野への展開についても取り扱うので、授業を重視して欲しい。 |
授業計画と内容 | 分離工学序論,<第1回>,資源エネルギー、環境、資源リサイクル分野における分離工学の役割について概説する。 岩石、鉱物、そして鉱石,<第2~4回>,地殻を構成する岩石、人類にとって有用な鉱物、そして鉱山から採掘される鉱石、これらの概念を深く理解させるとともに、鉱物分離の必要性を述べる。 粉砕・選別技術総論,<第5~6回>,資源循環工学の中心をなす「粉砕・選別技術」の重要性を述べ、各種関連技術の概論と分離結果の評価法について講述する。 浮遊選別法,<第7~9回>,浮遊選別法の歴史、浮遊選別の基本原理、各種浮選剤、浮遊選別法の環境・資源リサイクルへの応用例について講述する。また、その基礎となるコロイド・界面科学についても言及する。 溶媒抽出法,<第10回>,溶媒抽出の歴史、溶媒抽出の基本原理、抽出剤・希釈剤、溶媒抽出の応用例について講述する。また、イオン交換樹脂法の基本原理、応用例並びにキレート樹脂法についても講述する。 比重選別法,<第11回>,重液選別、ジグ、薄流選別の基本原理、応用例について講述する。 磁気選別と静電選別,<第12回>,磁気選別、静電選別の基礎原理、装置について講述する。 気体の分離,<第13回>,石油開発における生産プロセスに伴うガス分離、地下から回収される天然ガスの精製、排ガスからの二酸化炭素の分離・回収技術、メタン発酵によって得られるバイオガスからのメタンの精製など、種々の組成の混合ガスを効率よく分離、精製する技術について述べる。 液体の分離,<第14回>,鉱山廃水や工場排水、さらに下水など、さまざまな廃水処理の技術とともに、有機廃液の重要な処理技術であるメタン発酵における汚泥の分離とエネルギー回収なども併せて講述する。 <<期末試験>>学習到達度の確認,1回,筆記試験により学習到達度の確認を行う。 フィードバック,<第15回>,講義内容全般を振り返るとともに、筆記試験内容をフィードバックする。 |
成績評価の方法・観点 | 成績評価の方法と基準:授業への参加状況、レポート、定期試験を総合的に判断して評価する。 |
履修要件 | 特になし |
授業外学習(予習・復習)等 | 授業中に配布するプリントは要点をまとめたのもであるので、授業中に説明したことを必ず追記し、復習すること。 |
教科書 |
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