放射線衛生工学
JA | EN
科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・前期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 火2 |
教員 |
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授業の概要・目的 | 放射線の性質、放射線と物質との相互作用、放射線が人体及び生物に及ぼす影響、被曝線量限度、放射線の遮蔽、放射線被曝源、放射線防護の方法,放射線環境モニタリング、環境放射能とその影響評価法等に関する工学的諸問題について講述する。 |
到達目標 | 放射線・放射能に関する基礎知識を基に生活環境中にある放射線源と被曝、生体影響の特性、被曝限度値設定の考え方を理解する。これらの基礎知識を踏まえ、放射線・放射能の特性に応じた被曝管理や環境モニタリング、環境放射能リスク評価の枠組みを理解する。 |
授業計画と内容 | 放射線と放射能,3回, 放射線衛生工学の目的と体系、定義、講義内容の構成、放射線関連の今日的課題について概説する。また、原子核が崩壊し放射線を放出する機構、原子核の安定性、放射線の種類とエネルギー、崩壊系列等について講述する。 放射線と物質の相互作用,3回, α線、β線、γ線と物質の相互作用の機構と特性、放射線測定器の特性、原子核反応、崩壊図、放射化分析の原理等について講述する。また、γ線の遮蔽、遮蔽材の種類と厚さ、電離放射線による外部被曝線量評価の方法等について講述する。 放射線の生物・人体影響,2回, 放射線が生物に与える影響の機構をDNA、細胞、固体レベルから解説する。人体に対する放射線影響を分類整理し、放射線防護の考え方、被曝限度値とリスク、被曝限度値設定の方法、法律による規制値、そして被曝を避けるための方法等について講述する。 放射線の管理方法,3回, 人体に対する放射線影響を分類整理し、被曝量の単位、各種放射線からの被曝量管理のための方法について講述する。 放射能と放射線の測定方法,1回, 各種放射線測定装置の原理と使用方法について講述する。 放射線の規制値,1回, 放射線防護の考え方、被曝限度値とリスク、被曝限度値設定の方法、法律による規制値、そして被曝を避けるための方法等について講述する。 放射性物質の環境中動態,1回, 放射性物質の環境中動態を予測し、被曝量を推定する方法について講述する。 [期末試験] フィードバック,1回、小テスト、講義内容、期末試験内容についての学生からの質問を受け付け、メール等で回答する。 |
成績評価の方法・観点 | 【評価方法】 定期試験の成績(80%) 平常点評価(20%) 平常点評価には、毎授業の終わりに実施する小テストの評価を含む。 【評価基準】 到達目標について、 A+:すべての観点においてきわめて高い水準で目標を達成している。 A :すべての観点において高い水準で目標を達成している。 B :すべての観点において目標を達成している。 C :大半の観点において学修の効果が認められ、目標をある程度達成している。 D :目標をある程度達成しているが、更なる努力が求められる。 F :学修の効果が認められず、目標を達成したとは言い難い。 |
履修要件 | 特に必要としない。 |
授業外学習(予習・復習)等 | 配布するプリントの内容を全てしっかり理解し、演習問題を解けるようになること。 |
教科書 |
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参考書等 |
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