水質学
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科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・前期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 月2 |
教員 |
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授業の概要・目的 | より快適な水環境を保全・創造し,健全な社会生活を営む上で,利水の立場から水質をどのように把握し,どのように表示するか,また制御可能かどうかなどが問題となる。 本講義では,水の物性並びに利水目標を勘案しつつ,活用されている水の質を示す指標群を列挙し,それぞれのもつ意義や意味を論じ,測定方法,指標としての限界や問題点を講述する。到達目標は,環境中の水質について自ら説明・議論ができるようになることである。化学・物理・生物の基礎知識の復習を適宜行い,関連付けて学習するのが望ましい。 |
到達目標 | 水環境の保全・汚濁防止対策に必要な水質指標の原理・意義・活用法を修得する。 |
授業計画と内容 | 水質と指標(1回):局所水域あるいは地球規模の広域水域の汚濁問題など水環境における水の質の指標群を,水の物性,環境基準,各種利水目的の水質基準などから概観する。 物理指標群(2回):主として物理的操作によって把握される指標群,例えば水温,濁度,密度,SS,VSS,吸光度,透明度などについて概述する。 化学指標群(4回):化学的分析によって定量される指標群で,DO,BOD,COD,T-N,T-P,アルカリ度あるいは硬度,ミネラルなどを始め,陽イオン・陰イオンについて講述する。 生物指標群(4回):人の健康に係わる水系伝染病関連指標や自然生態系での細菌,植物プラクトン,並びに動物プランクトンなどの働きを口述し,それぞれの指標と意味を論ずる。また湖沼・海域の富栄養化に係わる指標群について論述する。 有害・有毒性指標(3回):急性毒性並びに慢性毒性を生じさせる物質群について,毒性自体の測定法並びに各物質の毒性特性を概述する。 フィードバック授業(1回):授業のフィードバックを行う。 |
成績評価の方法・観点 | 原則,期末試験の結果で評価する。 |
履修要件 | 基礎的な物理学・化学・生物学の知識 |
授業外学習(予習・復習)等 | 予習は必要としない。 一方,毎授業後1時間程度の復習を行うことを勧める。 |
参考書等 |
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