コンテンツに飛ぶ | ナビゲーションに飛ぶ

  • 日本語
  • English
 
現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 工学部 地球工学科 水文学基礎

水文学基礎

JA | EN

科目ナンバリング
  • U-ENG23 33030 LJ73
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
対象学生 学部生
使用言語 日本語
曜時限 火5
教員
  • 立川 康人(工学研究科 教授)
  • 寶 馨(総合生存学館 教授)
  • 市川 温(工学研究科 准教授)
  • 佐山 敬洋(防災研究所 准教授)
  • 萬 和明(工学研究科 講師)
授業の概要・目的 水は、太陽エネルギーと重力エネルギーによって絶えず地球上を巡っている。これを水の循環という。海や陸から蒸発した水は雲となり、これが雨や雪となって地上に降る。その一部は再び蒸発し、残りは河川水や地下水となってやがて海に戻る。この地球の水の分布・循環構造を明らかにし、洪水・渇水などの水災害の軽減・防止や適切な水資源開発を行うための基礎として水文学がある。本講では地球表面付近の水・熱の循環過程、すなわち、放射、降水、蒸発散、遮断・浸透、地表面および土壌表層・地中での雨水流動、河道網での流れなどの現象を解説し、それらを適切に数理モデル化する方法を講述する。
到達目標 水文素過程の基礎式を理解し、それらの現象を物理的に分析することができる能力を身につけること、水文素過程の理解を基本として水工計画の基礎を習得することを目標とする。
授業計画と内容 水文学とは(1回):水文学の学問領域、地球工学との関わり、その意義について解説する。
降水(1回):降水の発生機構を解説する。次に、降水発生の物理機構に基づく降水の数値シミュレーションモデルを概説し、地上雨量計およびレーダ雨量計による降水の観測原理を解説する。
降水遮断・浸透(1回):樹木による降水の遮断過程とそのモデル化手法を解説する。次に、地表面に到達した雨水が土層中を浸透する過程の基礎式を誘導し、浸透能式について解説する。
地下水(1回):地下水の流れの基礎式を解説する。
斜面流出(3回):斜面における雨水流動の基礎式を解説する。特に、斜面流れに対するキネマティックウェーブモデルを誘導し、その解析法を示す。また、キネマティックウェーブモデルを基礎とした斜面流出機構のモデル化について解説する。
放射と熱収支(1回):日射と大気放射による熱エネルギーの伝達・循環の機構を解説する。また、地球温暖化の原理とその水循環への影響について解説する。
蒸発散(3回):蒸発散による水・熱循環過程を解説する。地表面における熱収支、大気境界層における風の理論を示し、それらを基礎とした蒸発散量の測定法と推定法を解説する。
河道網構造と河道流(1回):河道を通した雨水の流下過程を解説する。河道の接続形態に応じて河道流を追跡することが物理的な水文モデルの骨格となる。そこで、まず河道の接続形態を合理的に数理表現する手法を示す。次に、河道での流出を表現する数理モデルについて解説する。
演習1(1回):水文学全般・降水・放射と熱収支・蒸発散に関する演習を実施する。
演習2(1回):降水遮断・浸透・地下水・斜面流出・河道網構造と河道流に関する演習を実施する。
《期末試験》:試験を実施する。
フィードバック(1回):履修者からの質問に回答する。
成績評価の方法・観点 期末試験と平常点評価(授業への参加状況、小テスト、レポート、授業内での発言等)を勘案して成績を評価する。期末試験と平常点評価の割合は、それぞれ90%、10%程度とする。
履修要件 確率統計解析及び演習(2回生前期)、水理学及び演習(2回生後期)を履修していることが望ましい。
授業外学習(予習・復習)等 教科書・参考書等を読み、講義で学ぶことを事前に把握するとともに、講義中に十分理解できなかった箇所の理解に努める。
教科書
  • エース水文学, 池淵周一・椎葉充晴・宝 馨・立川康人, (朝倉書店), ISBN:9784254264784
参考書等
  • 例題で学ぶ水文学, 椎葉充晴・立川康人・市川 温, (森北出版), ISBN: ISBN:9784627496316