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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 経済学部 演習(3回生) 演習(3回生)

演習(3回生)

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科目ナンバリング
  • U-ECON00 30030 SJ43
  • U-ECON00 40040 SJ43
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 演習
配当学年 3回生
対象学生 学部生
使用言語 日本語
曜時限 水4・5
教員
  • 竹澤 祐丈(経済学研究科 准教授)
授業の概要・目的 テーマ:近代における社会形成原理の諸相の分析

近代とはどのような特徴を持った時代であり、人間集団である社会を成り立たせ維持するための近代特有の原理とはどのようなものであり、それらに関してどのような議論の諸相があるのでしょうか。これらの問いに対する回答を、著名な思想家の議論を分析・議論するなかで、考えたいと思います。そしてそのことによって、私たちが現在・将来にどのような社会を理想とすべきなのかなどについて各自が考察するきっかけを得られることを目標にしています。
到達目標 1.【文献読解能力】人文社会科学に関する高度な内容を持つ文献を十分に読みこなす能力を身に着けること。
2.【対話能力】他者の異論との接点を探りながら議論を進められるようになること。
3.【説明能力】自分自身の意見や解釈を明快に提示できる能力と技術を身に着けること。
4.【調査能力】学士課程修了者にふさわしい、高度な調査能力を身に着けること。
授業計画と内容 このゼミでは、現代とほぼ同じような他者認識、社会認識、経済認識などが自覚的に形成されつつある18世紀前後の思想家(その思想的源泉としてより古い時代の思想家を取り上げる場合もあり。対象となる思想家は以下の文献を参照してください。)を読みながら、その社会形成論・人間関係論を分析します。
 過去の出来事をただ受動的に学ぶだけに見えるかもしれませんが、18世紀前後の時代とは、非常にスリリングな「問い」に満ち溢れています。なぜなら、それらのほとんどは、形を変えつつも現代的な問題だからです。例えば、いくつかの大規模なバブル事件の発生と金融市場の整備などの対策に関する議論もあれば、何を贅沢と見なすか、人間の集団をどのように維持すべきか、人間の利益追求は悪なのか、異なる宗教は相互理解が可能かなどの論争もありました。つまり、現代のわたしたちが、これまでの価値観や社会のあり方の修正・変更を余儀なくされる、Globalisationと呼ばれる事態に直面しているのと同様に、過去の思想家たちも、「これまでのやり方・考え方」が通用しなくなった中で、それぞれの時代状況に応じた「新しいやり方・考え方」を模索しました。
 もちろん過去の思想家たちが直面した諸問題と対処法は、わたしたちのそれとは非常に異なります。しかし、この違いをしっかりと認識しつつ、人間社会に関する過去の思想家たちの豊かな理解から学ぶことによって、古典の時代貫通的な魅力に接するとともに、私たち自身が現在の問題を考える力を養成する機会を、このゼミが提供できれば幸いです。
 また必要に応じて、サブ・ゼミ(これまでは、科学革命、大航海時代における他者認識、イスラム文明、南海バブル事件について実施)や合宿(09年度以降は、他大学と合同で実施。今年度の形式は未定)、基本的な学問技術(書籍の読解、図書館やインターネットの活用、レジュメ作成など)の勉強会などを企画します。研究室所属の院生も親切に教えてくれるでしょう。
成績評価の方法・観点 恒常的参加(30%)と分担報告(70%)が必要です。また分担報告は、到達目標の達成度に基づいて採点します。
履修要件 1.議論を楽しめ、人間や歴史への強い興味があること。
2.ゼミ運営に積極的に参加する意欲があること。
3.入門演習ならびに2回生演習(他の教員のものも含む)を受講していること(この要件について、特段の事情がある場合は事前に相談すること)。
4.ワープロソフトを使いこなし、電子メールのやり取りが可能なこと。
5.学部上回生にふさわしい文献検索能力を身に着けていること。
授業外学習(予習・復習)等 授業は文献の精読と議論が柱ですので、日常から、文献読解能力と対話能力とを鍛えるように心がけてください。また毎回の授業で用いる素材(書籍の特定部分)については十分に咀嚼して、関連事項の調査や、論点を事前に考えてくるなどの積極性を発揮してほしいと思います。そして報告を分担する回には、当該書籍のまとめと論点やコメントなどを明確に記載したレジュメを作成してきてください。
教科書
  • 授業中に指示しますが、以下が教科書の候補です。 <18世紀前後の著作> ロック『統治二論』;ホッブズ『リヴァイアサン』、『ビヒモス』;スピノザ『神学・政治論』、ルソー『社会契約論』:アダム・スミス『国富論』、『道徳感情論』;ヒューム『市民の国について』、ミル『自由論』など。 <関連する著作> アリストテレス『政治学』、『ニコマコス倫理学』;トマス・モア『ユートピア』;マキャヴェッリ『君主論』;カンパネッラ『太陽の都』など。
参考書等
  • 授業の中で適宜紹介しますが、以下の文献をとりあえずあげておきます。 内田義彦『社会認識の歩み』;大塚久雄『社会科学における人間』;E.H.カー『歴史とは何か』;水田洋『社会科学の考え方』;山田由美子『原初バブルと《メサイア》伝説』;ガルブレイス『バブルの物語』;ダッシュ『チューリップ・バブル』など。