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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 経済学部 専門基礎科目 社会経済学1

社会経済学1

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科目ナンバリング
  • U-ECON00 20105 LJ43
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
配当学年 2-4回生
対象学生 学部生
使用言語 日本語
曜時限 月2
教員
  • 八木 紀一郎(非常勤講師)
授業の概要・目的  社会経済学(Political Economy)は、社会の再生産のあり方を基礎にして現代の経済の特質およびその運動を解明する。それは、個人合理性と市場均衡を基礎にした現代アカデミズム主流の新古典派と対立する経済理論である。社会経済学は、一方では、古典派経済学、マルクス経済学を受け継いでいるが、他方では、新古典派に還元されないケインジアン・マクロや様々な制度派経済学の視点を取り入れ、進化的な総合を体現する経済学として再生しようとしている。本講義は、資本主義的な経済の特質を総体として考察したマルクスの枠組みを借りながら、現代的事象を解明する新しい理論に進むことを意図している。
到達目標 *現代の経済の体制について、科学的であると同時に柔軟な見方を獲得する。(「資本主義」について、言葉だけでない深い認識を得る。)
*経済の専門化した諸領域を統合した見方を学ぶと同時に、それを裏付ける歴史的・総体的な分析の仕方を学ぶ。
*「資本主義」の見方を軸にして、A・スミス、D・リカード、K・マルクス、J・M・ケインズ、J・シュンペーター、F・ハイエクなど大経済学者の基本思想を理解して、現実の経済の理解に役立てることができる。
授業計画と内容 (1)体制認識とは何か
   法学における所有と経済学における所有、その近代的特質
(2)社会経済学の視点―――社会の中での個人の再生産/再生産と進化
(3)市場のなかでの分業―――市場による調整と社会的な調整/社会的分業を維持する価値/産業連関と価値体系/価値から価格へ
(4) 貨幣のはたらき―――社会化の形式/価値形態の発展/貨幣的交換による再生産/自立化する貨幣とその機能/現代日本の貨幣事情
(5)資本の成立――商業活動/資本の循環運動/「労働力商品」とその市場/マルクスの基本定理/資本の原始的蓄積
(6)支配された生産―――労働と生産/剰余価値の概念/対抗的交換/特別剰余価値の追求
(7)回転する資本―――資本の循環と回転/総資本の再生産/成長と分配
(8)利潤と価格―――生産価格/価値の生産価格への転化/利潤率は低下するか
(9)競争と地代―――市場価値と市場価格/競争と独占/地代
(10)商業と流通―――経済人と商人/資本主義経済の上部展開/商業利潤と流通費/商業資本の自立化
(11)金融と資本市場―――金融費用と金融資本/貸付資本と資産市場/経済の金融化
(12)国家と世界市場―――近代市民社会と階級/資本主義と国家/国際経済/グローバリゼーション
(13)変動する経済―――市場的調整の失敗/景気循環と恐慌/マクロ経済学の景気循環理論
(14)経済の進化的発展―――蓄積体制/制度の変化/混合経済のガバナンス
(15)総括―――総体的展望、フィードバック (最終授業日から6日間、Eメールで質問を受け付け、Eメールで回答する)
成績評価の方法・観点 中間時点でのレポート(30%)と期末に行う試験の結果(70%)によって評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 各回の授業前に、各回で講義する教科書の章を読んできてください。
復習としては、教科書の関連章を再読してください。基本概念を確認し、それらの相互連関をつかむこと、またそれらを現実に対して応用できるようにしてください。
教科書
  • 社会経済学―資本主義を知る, 八木紀一郎, (名古屋大学出版会), ISBN:978-4-8158-0539-5
参考書等
  • 授業でアダム・スミス『国富論』、リカード『経済学と課税の原理』、マルクス『資本論』に言及されますので、これらの古典を並行して読み進めることを薦めます。