演習(4回生)
JA | EN
科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・後期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 演習 |
配当学年 | 4回生 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 水4 |
教員 |
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授業の概要・目的 | 後期も、前期に引き続き、ゲーム理論(およびその一分野としての契約理論)と呼ばれる理論をもとに、それを経営分野に応用することを目的とする。ゲーム理論とは、プレイヤーどうしが相手の行動を予測しあい、それに対応した行動を選択する結果、どのような状態が均衡として実現するかを研究する学問分野であり、近年急速に発展し、現実の様々な問題への応用が進んでいる。特に、企業の経営戦略への応用は有望である。また、契約理論とは、自分の知らない情報(品質情報など)をもつ相手と取引するための契約的枠組みを対象とする理論であり、部品の取引関係や雇用関係を分析するのに有効である(ここでは取引相手との交渉について分析するための交渉理論も用いられる)。ただし数式を用いることはできるだけ避け、その考え方を理解することを重視する。 これらの理論をもとに、企業の経営戦略およびバリューチェーンとしての取引関係を経済学的に分析する。ポジショニング理論として知られるポーターの戦略論は、一世代前の産業組織論を戦略論に応用したものであり、これを出発点として、クリステンセンのイノベーション理論の検討に進む。。 |
到達目標 | ・ゲーム理論の基礎知識を修得する。 ・ゲーム理論を、現実の諸問題の理解に応用できる。 ・標準的な戦略論、イノベーション理論を理解する。 ・標準的な経営理論を経済学の立場から再検討し、両者の特質をよりよく理解する。 |
授業計画と内容 | 教科書①②は大部なので、前期に引き続きテキストを読み、ゲーム理論の立場から再考・検討する。参加者は、下記の教科書③を用いてゲーム理論の基礎知識を修得していることを前提とする。 教科書②を用いてポーターの戦略論を学び、その理論をゲーム理論の立場から検討する。余裕があれば、下記の参考書②も参照する。 次に、教科書①を用いてクリステンセンのイノベーション論を学ぶ。イノベーションは理論化することが難しい分野であり、この分野で定評あるテキストを批判的に検討し、戦略論の学習の仕上げとする。場合によって参考書①も併用する |
成績評価の方法・観点 | 報告、議論への参加度、課題提出、出席などを総合的に評価する。 |
履修要件 | ・様々な現象・行動の背後にある原理を探求することに関心のあること。 ・4回生は卒論作成を推奨する。。 |
授業外学習(予習・復習)等 | テキスト等の資料は必ず前もって読んでおくこと。授業では内容の報告よりも、疑問点や不明点、現実問題へのに関して議論することに重点が置かれるので、そのための準備をしておくこと。 また、経済新聞や経済雑誌等を通じて常に実際の問題に接し、現実感覚を養うこと。 |
教科書 |
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参考書等 |
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