無機構造論1

授業の特色
核磁気共鳴法を用いた無機化合物の結晶構造および電子構造研究に関して,理論的な説明と具体的な実験例(実際の論文などを引用しながら)を用いた詳細な説明とを併用して構造論を解説論述する点が特徴である。

授業の紹介
無機化合物の結晶構造および電子構造を調べる上で,非常に重要な微視的な化学的手法として核磁気共鳴法(NMR)がある.核磁気共鳴法を用いた構造論を論述し,実際の実験例などを参照しながら概説する。

講義詳細

年度・期
2006年度・前期
開講部局名
理学研究科
使用言語
日本語
教員/講師名
吉村 一良(理学研究科 教授)

シラバス

開講年度・開講期 2010 対象学生 修士課程大学院生
使用言語 日本語
授業計画と内容

  • 第1回 固体の核磁気共鳴:§1),§2),§3),§4

  • 第2回 磁気共鳴の現象論(古典論的考察):§5)

  • 第3回 実験法:§6)

  • 第4回 超微細相互作用(内部磁場):§7)(7-1)

  • 第5回 超微細相互作用(電気四重極相互作用):§7)(7-2)

  • 第6回 超微細相互作用(磁場と四重極相互作用が共存する場合):§7)(7-3) (7-4)

  • 第7回 常磁性金属におけるNMR(ナイトシフトの起源):§8)

  • 第8回 常磁性金属におけるNMR(異方性ナイトシフト,パウダーパターン):§8)

  • 第9回 常磁性金属におけるNMR(スピン・格子緩和):§8)

  • 第10回 超伝導理論_BCS理論(1)

  • 第11回 超伝導理論_BCS理論(2)

  • 第12回 高温超伝導とNMR(1)

  • 第13回 高温超伝導とNMR(2)

  • 第14回 遍歴vs局在とNMR(1)

  • 第15回 遍歴vs局在とNMR(2)

成績評価の方法・観点
[課題]
プリント中の問題(例題)に関して解いてレポートを提出すること.

[試験]
核磁気共鳴(NMR)・核四重極共鳴(NQR)を無機固体の構造・物性研究に適用している論文を読み内容を説明するレポートを提出すること.
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