健康科学

授業の特色
生活習慣病(がん、心臓病、糖尿病、高血圧、脳卒中など)の発症原因や運動や栄養の予防医学的役割を学び、「生涯現役、死ぬまで元気」を実践するための基礎知識を習得する。

 

授業の紹介
最近の運動・医科学の研究では、生活習慣病(成人病)でも特に心臓病、糖尿病、高血圧症、肥満症、脳卒中などの発症が加齢のみに依存しているだけではなくて、慢性的な運動不足や食生活にも大きく関係していることが明らかにされている。運動不足が習慣になっている人は、筋肉もあまり発達しておらず、基礎代謝も低く、エネルギー製造工場(ミトコンドリア)の数もその働きもかなり落ち込んでいる。その結果、からだで消費するエネルギーは減って、逆に貯えるためのエネルギーが増えてしまい、過剰なインスリンの働きでからだに脂肪がたまるいっぽうになってしまうのである。こうして、「肥満、糖尿、高血圧、高脂血症」が合併して死の四重奏のメロディーが流れ出すのだが、残念ながらほとんどの生活習慣病は無自覚・無痛で、我々の耳をどんなにすましても聞こえないのである。この講義は、全学共通科目として専門的知識がなくても受講できるように構成されている。

講義詳細

開講部局名
全学共通科目
使用言語
日本語
教員/講師名
森谷 敏夫(教授)

シラバス

授業計画と内容
第1回 ガイダンス及び講義ハイライト
第2回 現代社会と運動不足病:NASA(米国航空宇宙局)の実験から学ぶこと
第3回 最新肥満の科学:日本人の約1/4は太りやすい遺伝体質
第4回 運動とこころの健康:企業戦士は心臓突然死への片道切符
第5回 老化の健康科学:骨粗しょう症、認知症はどこまで防げるのか
第6回 運動処方箋:予防医学的効果を最大限上げるための運動の仕方
教科書・参考書等
参考文献
[1] 森谷敏夫 : 人は必ず太る しかし 必ずやせられる, 講談社, 1999[2] 森谷敏夫 : からだと心の健康づくり - 運動療法 -, 中央労働災害防止協会, 2000

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