分析化学

講義詳細

年度・期
2012年度・前期
開講部局名
農学部
使用言語
日本語
教員/講師名
白井 理(農学研究科)

シラバス

開講年度・開講期 2012年度 前期 授業形態 講義
対象学生 3回生 曜時限 金2
教員
白井 理 (農学研究科)
授業の概要・目的
酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応などを取り上げ、溶液内イオン平衡の考え方について習得する。また、分光分析法、クロマトグラフ分析法、電気化学分析法等による機器分析データに基づいた平衡論的および速度論的データ解析法について概説する。

第1回 測定量とその取り扱い、分析化学基本操作法、分析化学実験
授業計画と内容
以下の課題について、1課題あたり3~4週の授業をする予定である。
1.溶液内のイオン平衡
生化学分野で重要な、酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応等を取り上げ、溶液内平衡についての考え方を総合的に理解することを目的とする。ある程度の平衡に関する熱力学的考え方は既に習得していることを前提として、誤解しやすい点について重点的に説明する。また生化学的分野に関係するイオン平衡を例に挙げ、それらを物理・分析化学的視点で解説する。
2.分光分析法
光と物質の相互作用を概説し、この相互作用に基づいた分析法(分光分析法)の原理について概説する。また、電子スペクトル法を中心にして、いくつかの反応を例に挙げ、その平衡論的および速度論的データ解析法について説明する。さらに、酵素等を用いた発色分析法についても概説する。
3.分離分析法
流れの中での物質間相互作用の違いを利用した分離分析法を概説し、クロマトグラフィー、電気泳動法を例に挙げ、そこから得られる情報、およびその取り扱いについて分析化学視点で説明する。また,プロテオーム解析に関係するいくつかの分析手法についても概説する.
4.電気化学分析法
電気化学における電流と電圧の関係について概説し、pH電極をはじめとする平衡論的電気化学分析法(ポテンショメトリー)と、酸素電極をはじめとする速度論的電気化学分析法(アンペロメトリー)について説明する.また、そのバイオセンサ・バイオ電池への応用についても触れる。
成績評価の方法・観点
定期試験の結果から評価する。
履修要件
特になし
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