植物環境ストレス学

講義詳細

年度・期
2012年度・後期
開講部局名
農学部
使用言語
日本語
教員/講師名
縄田 栄治(農学研究科)
樋口 浩和(農学研究科)
間藤 徹(農学研究科)

シラバス

開講年度・開講期 2012年度 後期 授業形態 講義
対象学生 3回生
教員
縄田 栄治 (農学研究科)
樋口 浩和 (農学研究科)
間藤 徹 (農学研究科)
授業の概要・目的
作物生産に関わる環境ストレスの問題を講述する。主要な環境ストレスである、乾燥・強光・高温・低温・湛水・種々の栄養ストレス等に対する植物体の反応を、主として器官レベルで概説し、さらに各ストレスに対する農業技術的対応を解説する。
授業計画と内容
・ 水分生理:種々の環境ストレスに対する作物の生理反応を理解する上で基礎となる水分生理について詳説する。さらに、農業環境における水分動態について解説する。

・ 乾燥:乾燥によって引き起こされる植物の水ストレスについて、器官レベルの生理反応、耐乾性の機作、育種・栽培法等農業技術的対応を詳説する。

・ 高温・低温:高温・低温障害の症状、生理的機構、技術的対応を解説する。また、高温ストレスでは、水ストレスとの相互作用についても詳説する。

・ 湛水:湛水の直接的影響である根の酸素ストレスの問題について説明する。さらに、湛水の間接的影響である嫌気性微生物の影響についても解説する。

・ 種々の栄養ストレス:主として、土壌の塩類集積及び種々の要素の欠乏症について詳説する。塩類集積については、発生機構、耐塩性の機作、農業技術的対応を解説する。要素欠乏については、生理的機作を中心に説明する。

・ その他のストレス:上記の主要な環境ストレス以外のストレスについて、概説する。

第1回~第3回
1.ストレス環境の生起 (Occurrence of stress)
2.植物の水分生理 (Plant water relations)

第4回
3.水分動態 (Water Dynamics)

第5回・第6回
4.活性酸素 (Reactive oxygen)

第7回~第10回
5.乾燥 (Drought)

第11回~第13回
6.高温・低温 (Heat, Chilling)
7.塩類集積・栄養ストレス (Salinity, nutrition)
8.湛水 (Waterlogging)

第14回
8.湛水 (Waterlogging)

第15回
9.環境ストレスの交互作用 (Interaction)
成績評価の方法・観点
試験により評価する。出席状況を考慮に入れることがある。
履修要件
「植物生理学」「熱帯農業生態学」を履修していることが望ましい。
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