講義詳細

年度
2014年度
開講部局名
教育学部
教員/講師名
西岡 加名恵(教育学研究科 准教授)

シラバス

開講年度・開講期 2014 授業形態 講義
対象学生 2〜4回生
教員
西岡 加名恵(教育学研究科 准教授)
授業の概要・目的
近年、日本においても、学校において創意工夫を生かした教育課程(カリキュラム)編成を行うことが求められています。教育課程論Ⅰでは、教育課程編成の基本的な進め方について説明した後、学習指導要領の変遷を振り返り、将来の展望を探ります。ここでは、「思考力・判断力・表現力」や汎用的スキル(コンピテンシー)を育成する評価方法として注目されている「パフォーマンス評価とポートフォリオ評価法」について説明した授業を、オープン・コースウェアとして公開しています。

※パフォーマンス評価とポートフォリオ評価法について、より詳細に関心をお持ちの場合は、教育課程論Ⅱのサイトをご覧ください。

※講義資料をプリントアウトして手元に置きつつ、動画を視聴していただくことをお勧めします。
授業計画と内容
Ⅰ.オリエンテーション

Ⅱ.教育課程の編成
1.教育課程とは何か(基本用語の説明)
2.教育課程の編成原理
3.今、求められている教育目標とは何か
4.パフォーマンス評価とポートフォリオ評価法
5.学校におけるカリキュラム改善の進め方

Ⅲ.戦後日本における教育課程の変遷
6.戦後新教育
7.系統性重視の時代から「ゆとり教育」へ
8.「総合的な学習の時間」の指導と評価
9.高等学校における「探究」の指導
10.「確かな学力」と汎用的スキルの重視へ

Ⅳ.教育課程改善プランの作成と発表

0.はじめに:前回までの復習
(1)「目標に準拠した評価」の意義と課題
(2)2008年改訂学習指導要領の学力像
(3)「育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・
内容と評価の在り方に関する検討会―論点整理―」2014年3月
1.パフォーマンス評価とは何か
(1)パフォーマンス評価とは・
(2)パフォーマンス課題とは・・・
(3)学力評価の方法
(4)登場の背景
2.日本におけるパフォーマンス課題の実践例
(1)中学校・理科「黒い粉の正体――実験報告書」
(2)中学校・数学「数量関係のコンサルタント」
(3)中学校・社会科「経済政策を提案しよう!」
(4)高等学校・英語科
(5)パフォーマンス課題の位置づけ方
(6)中学校・美術科「『真の自分』を発見し、表そう」
(7)中学校・家庭科
(8)教育実習
3.パフォーマンス課題の作り方
(1)「逆向き設計」論
(2)指導案のテンプレート
(3)「本質的な問い」の入れ子構造
(4)「永続的理解」を明文化する
(5)パフォーマンス課題のシナリオを作る
(6)「知の構造」と評価方法
(7)良いパフォーマンス課題の条件
4.ルーブリックづくりから指導の改善へ
(1)ルーブリックとは何か
(2)特定課題ルーブリックの作り方
(3)指導の改善へ
(4)長期的ルーブリック
(5)「ミクロな設計」と「マクロな設計」
(6)評価基準を組み合わせて用いる
(7)学力評価計画の立て方:“三次元モデル”
5.ポートフォリオ評価法の進め方
(1)ポートフォリオ評価法とは・・・
(2)所有権(Ownership):収める作品や評価基準の決定権
(3)日本での実践例
(4)取り組む上でのポイント
(5)ポートフォリオ検討会
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