特許法総論
JA | EN
Numbering Code |
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Term | 2020/First semester |
Number of Credits | 2 credits |
Course Type | lecture and seminar |
Target Year | 1st & 2nd year students |
Target Student | Graduate |
Language | Japanese |
Day/Period | Tue.4 |
Instructor(s) |
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Outline and Purpose of the Course | 知的財産法のうち、特許法について、その制度及び基本概念の正確な理解を目指すとともに、最新のトピックを取り上げることにより、新たな特許問題に的確に対応するための法的思考力を涵養する。 |
Course Goals | 特許制度の全体像を把握するとともに、特許政策を遂行する上で必須となる基礎的知識を習得する。 |
Schedule and Contents | 1.特許法総説 特許法の基本構造、特質を概観することにより、特許法の全体像を明らかにする。特許法の存在理由についても考察する。 2.特許要件① 特許要件のうち、発明該当性を取り上げ、発明の定義や発明のカテゴリーについて検討する。 3.特許要件② 引き続き、産業上の利用可能性や、新規性、進歩性など、特許法29条以下に規定されている特許要件について考察する。 4.特許権の主体① 発明者主義、特許を受ける権利、冒認出願などについて概説する。 5.特許権の主体② 職務発明について検討する。 6.特許権に関する手続① 特許取得手続のうち出願・出願公開などについて概観する。 7.特許権に関する手続② 特許取得手続のうち審査・補正・査定・登録などについて概観する。 8.特許権に関する手続③ 審判・異議・審決等取消訴訟について概説する。 9.特許権の効力・特許権の侵害① 特許権の効力と特許権の存続期間について検討した後、侵害判断の出発点となるクレーム解釈について考察する。 10.特許権の侵害② 文言侵害・均等侵害などを検討したのち、複数主体による特許権侵害について考察する。 11.特許権の侵害③ 間接侵害について考察したのち、侵害に対する抗弁として、特許法69条の抗弁について検討する。 12.特許権の侵害④ 引き続き、侵害に対する抗弁として、消尽の抗弁・無効の抗弁・先使用の抗弁について考察する。 13.特許権侵害に対する救済 差止め・損害賠償など救済手続について概説する。 14.特許権の取引・活用 特許権の共有、実施権(専用実施権、契約等による通常実施権、裁定実施権、法定実施権)などについて検討する。 15.フィードバック フィードバックの方法については、授業中に指示する。 |
Grading Policy | レポート試験(70%)・出席状況に基づく平常点評価(30%) |
Prerequisites | 法曹養成専攻(法科大学院)との共通授業であるため、法律学について一定の素養が必要となる。 事前に、茶園茂樹編『知的財産法入門[第2版]』(有斐閣、2017年)、平嶋竜太ほか『入門知的財産法』(有斐閣、2016年)、駒田泰土ほか『知的財産法Ⅰ特許法』(有斐閣ストゥディア、2014年)などの入門書を一読しておくとよい。 |
Preparation and Review | テキスト及び事前に配布するレジュメを用いて、講義の前後に授業内容の予習・復習を入念に行うこと。 |
Textbook |
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