Advanced Studies: Media Studies II
JA | EN
Numbering Code |
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Term | 2020/Intensive, First semester |
Course Type | special lecture |
Target Year | Master's students |
Target Student | Graduate |
Language | Japanese |
Day/Period | Intensive |
Instructor(s) |
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Outline and Purpose of the Course | 近現代日本の政治思想を検討するとき、人間を取り巻くあらゆるものがメディアであり、歴史を探究する資料となる。この講義ではメディアの中に人々の思想がどのように形をなし、他者へと受容されるかを具体的な資料を毎回取り上げながら多角的に考察してみたい。その材料としては、本講義担当者の所属機関(慶應義塾福沢研究センター)が多く所蔵する福沢諭吉及び福沢が主筆を務めた新聞『時事新報』の資料、及び②本講義担当者の近年の重点的な調査によって発掘された戦時下のいわゆる「学徒出陣」による戦没学生の残した手記を中心的に扱いたい。またそれ以外にも多様な形態や性質の資料を材料とする。一例として、襖の下張文書、和装本、風刺漫画、服装、映画なども取り上げる予定である。 |
Course Goals | 自らを取り巻く多様なメディアの存在を自覚し、その役割について歴史的な視座を獲得する。近現代分野を歴史的に探究する上での多角的なアプローチ手法を身につける。 |
Schedule and Contents | 基本的に下記のように進行したいが、履修者数や関心などに応じて配分は適宜調整したい。 1 歴史資料としてのメディア 2 風刺漫画から近代日本の言論空間を考える 3 福沢諭吉の初期著作から見るメディア戦略 4 福沢諭吉の活動から見るメディア戦略 5 時事新報史とその論点 6 時事新報社説を読む(1) 内政論を中心に 7 時事新報社説を読む(2) 外交論を中心に 8 「脱亜論」を読む 9 メディアとしての福沢諭吉 福沢論の戦中・戦後史 10 メディア・イベントとしての「学徒出陣」 11 戦没学徒の手記を読む(1) 12 戦没学徒の手記を読む(2) 13 戦後日本映画の中の戦争と平和(1) 14 戦後日本映画の中の戦争と平和(2) 15 フィードバック |
Grading Policy | 【評価方法】 平常点評価。出席状況と授業内での発言などを総合的に判断して評価する。 【評価方針】 到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。 |
Prerequisites | None |
Preparation and Review | 次回の資料を出来るだけ前もって配付するようにするので、事前に目を通しておくことを心がけて貰いたい。もし意欲があれば、原資料の崩し字等の解読についても解説する。 |
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