M183004German Language and Literature (Seminars)
JA | EN
Numbering Code |
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Term | 2020/Second semester |
Number of Credits | 2 credits |
Course Type | Seminar |
Target Student | Graduate |
Language | Japanese |
Day/Period | Wed.3 |
Instructor(s) |
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Outline and Purpose of the Course | 文学的テクストは、一見すると政治性・社会性を帯びない無害なエンターテイメントに見えながら、多くの人々に読まれ、さまざまな問題についての読者の思考を活性化することを通じ、ときに大きな世論の流れを生み出すことがある。そして政治的・社会的な批判的機能を有する公共圏の形成に寄与する。一般の人々の読書の実態、そしてそれによって形成される公共圏というものを考えるうえで、図書館の存在を無視することはできない。書店や貸本屋や読書クラブとともに、公共図書館は一般の公衆に書物へのアクセスを提供する機構であるが、同時に、公衆が読むべき本と読むべきでない本の選択をするという意味で、一種の検閲機関でもある。その点に着目しつつ、これまでドイツ文学が公共圏を創出してきた歴史において図書館が果たした役割を考える。 |
Course Goals | 当該分野の研究動向を把握し、先行研究を批判的に読み、自分自身の視点を打ち出すことができるようになる。 |
Schedule and Contents | 前期に引き続き、基本的に輪読形式でドイツ語の研究論文を読む。 取り上げるテーマとテキストについては、受講者の希望を考慮しつつ決定する。 第1回 前期の復習と今期の課題の設定 第2~14回 テキスト輪読と討論 第15回 まとめ |
Grading Policy | 平常点のみで評価 |
Prerequisites | 中級以上のドイツ語の読解能力があること |
Preparation and Review | 次回読む範囲を、ドイツ語辞書を用いて予め読んでおくこと。 |